金融包摂の取組み
当社グループでは、ベトナム、インド、インドネシアなどに拠点を置く海外グループ会社において、低所得者層を含む幅広い層への保険普及を目指して、少額で加入しやすいマイクロインシュアランスの提供に取り組んでいます。
商品・サービス | 顧客数/契約数 | |
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![]() TAL |
TALでは、2022年に保険引受ガイドラインを改正し、HIV感染者も生命保険、所得補償保険、および高度障害保険(TPD)への加入が可能になる仕組みづくりに取り組んでいます。2024年度は、個人保険と団体保険の合計で39名のHIV感染者のお客さまにご加入いただきました。また、保険の継続を希望しながらも保険料のお支払いが困難なお客さまを支援するためのFinancial Hardshipポリシーや、自然災害の被害を受けたお客さまに対して最大2か月間の保険料免除を提供するNatural Disasterポリシーを策定しています。 |
HIV感染者のお客さまにご加入いただいた数:39名 (2024年度) |
![]() 第一生命ベトナム |
第一生命ベトナムは、ベトナム国民に長期的な社会保障を提供するという目標のもと、ベトナム全土にわたってネットワークを持つベトナム郵便などを通じて、マイクロインシュアランスを提供してきました。加えて、デジタル時代の顧客層の保険加入へのハードルを取り除くべく、第一生命ベトナム独自のオンラインプラットフォーム「Dai-ichi ON」やパートナー銀行であるLPBankのオンラインプラットフォームを通じて、申込や保険金受取などの各種手続きを簡素化した保険商品の販売に取り組んでいます。 (現在はベトナム郵便経由でのマイクロインシュアランスの新規販売は停止しています。) |
Dai-ichi ONを通じたマイクロインシュランス販売:顧客数85件、契約数85件 LPBankオンラインプラットフォームを通じて提供したマイクロインシュランス販売:顧客数378件、契約数378件 (2024年1月から2024年12月) |
![]() 第一生命カンボジア |
第一生命カンボジアでは、カンボジアの所得の少ない層でも利用しやすいように、低廉な保険料で医的診査不要のデジタル保険プラン「BrightLife」を提供しています。最低保険料は年間20米ドルと手頃な価格となっており、保険の見積もり、加入、保険金の申請から支払いまですべてオンラインで完結することができます。 さらに、保険料のお支払いにQRコード決済を導入し、手続の効率化に取り組んでいます。 |
BrightLifeの契約件数:69件 (2024年7月から2025年5月) |
![]() 第一生命ミャンマー |
第一生命ミャンマーでは、モバイルウォレットプラットフォームである「KBZPay」の保険料返済サービス加盟店として、移動制限が継続している地域のお客さまや、銀行口座を持たないお客さまも簡単に保険料のお支払いをいただけるよう、便利で効率的な決済方法を提供しています。 | KBZPayを使用して保険料を支払った割合:約7割 |
![]() スター・ユニオン・第一ライフ |
スター・ユニオン・第一ライフでは、「Insurance for All by 2047(2047年までに全てのインド国民に保険を提供する)」というインド保険監督当局のスローガンの下、政府が推進する低コストの団体保険「Pradhan Mantri Jeevan Jyoti Beema Yojana(PMJJBY)」を、インド全土に販売網を持つパートナー銀行を経由して対面販売を行い、国民の保険普及に大きく貢献しています。 その契約件数は2025年3月時点で約1,400万件にもなり、スター・ユニオン・第一ライフはインド生命保険会社の中でも有数のマイクロインシュアランスの提供者となっています。 |
PMJJBYの契約件数:約1,400万件 (2025年3月時点) |
取組内容 | 定量的社会インパクト(KPI) | |
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![]() プロテクティブ |
プロテクティブは、全米最大の非営利教育機関であるアメリカン・カレッジを通じて、教育サービスが十分に提供されていない地域における教育プログラム創設に資金支援を行い、学生の金融リテラシーの向上に貢献しました。教育プログラムの内容には、クレジット・マネジメント、学生ローン・マネジメント、個人マネー・マネジメント、投資家教育や持ち家所有が取り上げられています。 また、高校生の金融リテラシー向上のためのプログラム「JA Financial Literacy」等を含むJunior Achievement of Alabamaの支援にも取り組んでおり、プロテクティブから小中学校・高校に教員サポートのボランティアを派遣しています。 |
アメリカン・カレッジによる教育プログラム受講者数:17,581名(2024年12月時点) JA Financial Literacyによるプログラム受講者数:31,104名(2023年度-2024年度) |
![]() TAL |
TALでは、ドメスティック・バイオレンスおよびファミリー・バイオレンス支援ガイドを策定し、被害を受けたお客さまの支援に取り組んでいます。被害を受けたお客さまが迅速に必要な支援を受けられるよう、社内でエスカレーション・プロセスを設け、さらに、より専門的な支援サービスを提供するため、外部のカウンセリング・サービスとの提携も実施しています。 | ドメスティック・バイオレンスおよびファミリー・バイオレンスを受けたお客さまへの対応件数:25件 追加カウンセリングの提供数:16件 (2024年度) |
![]() 第一生命ミャンマー |
第一生命ミャンマーでは、準都市部や農村部に住む人々が生命保険のエージェント業務を通した収入機会を得るためのトレーニングプログラムを提供しています。このトレーニングは金融リテラシー、ファイナンシャルプランニング、生命保険など幅広い分野をカバーするだけでなく、ソフトスキルや顧客サービスといった分野も含むことで、長期のキャリア開発を支援し、個人が持続的な収入を得ることを可能にします。 このプログラムを通し採用されたエージェントのうち、優秀なエージェントは、ビジネスリーダーとしてそれぞれの地域でエージェントの採用と研修を行っています。 |
新規エージェント採用数:473名 ビジネスリーダーとなったエージェント数:19 (2024年度) |
![]() スター・ユニオン・第一ライフ |
スター・ユニオン・第一ライフでは、農村部の女性の地位・収入向上を目的とした複数の支援プログラムを展開しています。 その中でも「Bima Sakhi Insurance Buddy」プロジェクトでは、金融・保険に関する意識向上のための研修を実施しており、2025年6月時点でマハラシュトラ州、マディヤ・プラデーシュ州、西ベンガル州の3州において1,260人が参加しました。さらに、選抜された研修受講者を対象に、保険の重要性と同社商品にフォーカスした専門プログラムも実施しています。 同社はこれらの取組みを通じて、生命保険へのアクセシビリティ向上を目指すだけではなく、インドにおける女性の雇用機会の創出とスキルアップにも貢献しています。 |
Bima Sakhiプロジェクトに参加した女性の数:1,260人以上、選抜プログラムを受講した女性の数:200名(2025年6月時点) |
当社グループの金融包摂に関する取組みの詳細は、サステナビリティレポートをご参照ください
サステナビリティレポート