健康寿命の延伸

目指す姿

「医療費増加」「生命寿命と健康寿命のギャップ拡大」といった社会課題の解決に向け、国民一人ひとりの発症前の疾病予防や重症化の抑制に資する取組みの事業化に挑戦します。

課題・背景

“well-being”とは、「身体的」「精神的」「社会的」の3つの幸せから構成されるものです。この入り口となるのはまさに健康であることであり、健康はwell-beingを実現するための大前提となるものです。
日本では、国民皆保険制度や他国に比べて相対的に充実している医療資源へのアクセスなどを背景に、人は病気が発症したり、重症化するリスクが高まってから医療機関にかかったりするという傾向があります。病気はひとたび重症化すると、その治療にかかる医療費は大きく膨らんでいくのが一般的ですが、発症前予防や重症化予防という習慣は十分に浸透していないのが現状です。医療技術の発達と高齢社会により、国や健康保険組合の医療費は年々増加しています。また、生命寿命が年々延びる一方で、健康寿命はその延びに追いついておらずギャップが拡大していることは、日本が抱える極めて重大な社会課題だと認識しています。
生命保険の便益は、万が一のときや病気・ケガになったときなどの、いわば「健康でなくなったとき」のものです。当社グループはこれまで生命保険商品の提供を通じて、この「健康でなくなったとき」の対策をお客さまにご提供してきました。しかし私は、人々の健康を守ることによって「医療費増加」や「生命寿命と健康寿命のギャップ拡大」といった社会課題の解決に寄与したいと考えています。

これからは、例えば将来のリスクをご本人に早めに認識していただき、自身による予防対策もしくは予防医療として適切な医療機関に簡単にアクセスできるシームレスなプラットフォームをご提供するといったことを検討しています。健康・医療分野の企業とも協業しながら、発症前予防や重症化予防に貢献する体験価値を提供し、人々の意識や行動の変化を促し習慣を変えながら、人々の健康を守ることに貢献していきます。
コロナ禍によって、世の中のオンライン化は急激に進みました。健康・医療領域もオンライン化やデジタル化が今後大きく進むものと考えています。また、政府は大病院の初診料の増額も検討しており、これによってクリニックなどの地域医療は、重症化前の早期の診断・治療の重要な役割を担っていくことになります。
これらの急速な変化に対応しながら、グループ一丸となって、健康・医療領域での価値創造を通じて、人々のwell-beingの実現に貢献していきます。

年代別の生活習慣病リスクありの割合

健診割

第一生命の「健診割」は、加入時の健康診断結果の提出だけで保険料を割引きする生保業界初※1の制度であり、これまでに約8割※2の契約で「健診割」が付加されています。健康な方のみを対象とするのではなく、健康診断を受診する方全員に対して保険料を割り引くことで、病気の早期発見や早期治療、生活習慣改善など、お客さまが健康を意識するきっかけにもなっています。

  • ※1
    2018年2月第一生命調べ。所定の健康診断結果などを提出することで、保険料の割引が適用される商品は生命保険業界初です。
  • ※2
    発売から2020年6月19日までの健康診断割引特約を付加できる対象契約を分母に算出しています。
健診割

「健康第一」アプリ

健康づくりを応援する「健康第一」アプリでは、健康診断結果をスマートフォンで読み取り、健康状態や生活習慣について回答することで、将来の「疾病リスクチェック」を行うことができます。また、認知症保険専用のサービスである「健康第一」認知症予防アプリ※3では、画像を見る目の動きから認知機能の状態を判定する「ニューロトラック認知機能テスト」を含む予防プログラムと認知機能チェックを提供しています。このように最先端のテクノロジーを活用し、健康増進や予防(プリベンション)に貢献するサービスを提供しています。

  • ※3
    本サービスは認知症などの疾病に関する診断などの医学的根拠を提供するものではなく、利用者が健康な状態であることを断定するものではありません。本サービスの結果は、そのような疾病の有無などを診断する際の資料として使用されるものでもありません。また、本サービスは医療機器として承認もしくは認証を取得し、届出を行っているものではありません。
「健康第一」アプリ

「Health Sense」「Health Sense Plus」

Health Sense

豪TALがオーストラリアの人々の健康増進を目的として開発した「Health Sense」は、加入時にBMIの値が基準値内(19.0~28.0の間)であれば、保険料を最大15%割引きするサービスです。また、「Health Sense Plus」は、一定の条件を満たしたうえで予防健診を受けることで、5%の保険料の割引が2年間にわたり適用されるサービスです。
「Health Sense」「Health Sense Plus」の提供を通じて、人々の健康増進をサポートし、オーストラリアにおける健康寿命の延伸を促進しています。

TOPIC~健康保険組合向け医療費抑制支援サービス~

DHIグランプリ優秀賞を受賞 DHIグランプリ優秀賞を受賞

現状、多くの健康保険組合では、医療費増加の課題認識はなされているものの、実施している施策がどの程度医療費抑制に効果があったのか、どうすれば保健事業がより効率的に運営できるのかなどの悩みを抱えていました。さらに、昨今のコロナ禍において、従前どおりの対面による保健指導の制限や、組合員の運動不足などの新たな課題も生じてきました。
このような現状を踏まえ、健康保険組合の課題解決に資するべく、当社グループとみずほグループがタッグを組み、長期的な医療費の抑制と効率的・効果的な保健事業運営をワンパッケージで支援する健康保険組合向けサービス「HealstepSM(ヘルステップ)」の提供を2021年4月より開始しました。

「HealstepSM(ヘルステップ)」は大きく4つのサービスで構成されています。①AI(人工知能)を活用して将来の疾病リスクと医療費予測を可視化し、②これらのデータに基づいた対応方針を策定。さらに、③サービス事業者と連携して保健指導などをオンラインで対応できるように支援し、④組合員向けの健康増進アプリを通じて生活習慣改善などの行動変容を促す仕掛けも備えています。
2020年12月に実施された厚生労働省主催「データヘルス・予防サービス見本市2020」では、来場された健康保険組合・自治体・企業などの皆さまからご支持をいただき、来場者からの投票の結果、「ソリューション/サービスが優れている・利用したい出展者」として『優秀賞』を受賞しました。

PDCAサイクル

長期にわたって健康保険組合の安定的な運営を支援します。

第一生命ラインマネージャー 第一生命 経営企画部
ラインマネジャー 河合 信彦

「HealstepSM(ヘルステップ)」は、将来の医療費抑制を目的に、健康保険組合に伴走しながら長期にわたって取り組むものですが、その先にあるのは「組合員の一人ひとりが健康で生き生きとした生活を送ること」だと考えています。
この事業は、当社グループがこれまで「一生涯のパートナー」として携わってきた生命保険事業とも親和性が高い事業であることを確信しています。5年後、10年後にも組合員の健康を守り、健康保険組合の安定的な運営に貢献できるように、現在の課題に対応するだけでなく、時代に即したさらなる進化を継続し、お客さまの期待に応えていけるように取り組んでいきます。

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