コア・マテリアリティの選定プロセス

第一生命グループでは、2024-2026年度中期経営計画の策定とともに、グループパーパスを基点に、2030年に目指す姿を実現していくために当社グループが優先的に取り組んでいく重要課題を「コア・マテリアリティ」として新たに策定しました。
コア・マテリアリティの策定にあたっては、外部有識者からの助言や、グループサステナビリティ推進委員会や経営会議・取締役会での議論を踏まえながら、下記のステップで進めました。
コア・マテリアリティは中期経営計画の一環として取締役会での決議を経て決定しています。今後も、年に一度は「コア・マテリアリティ」をグループサステナビリティ推進委員会の議題とし、社会変化を適切に捉え、機動的な見直しを実施していきます。

重要課題の選定プロセス

ステップ1
社会課題の把握・整理
  • 具体性を高めて取り組むべき社会課題の優先度・重要度を検討するために、SDGsの17の目標・169のターゲットをもとに、国際機関のレポートや外部有識者からの助言等に基づき、35の社会課題を選定(参考①)

参考①

35の社会課題テーマ

Environment:環境
(13課題)
  • 再生可能エネルギー
  • 気候変動への対応
  • 生物多様性の喪失
  • エネルギーの安定供給
  • 自然資源の持続可能な活用
  • 自然災害への対応
  • サーキュラーエコノミー
  • 大気汚染の防止
  • 森林資源の保護
  • 海洋資源と生態系の保護
  • 水資源の安定供給
  • 水質汚染の防止
  • 廃棄物処理
Social:社会
(15課題)
  • 一人ひとりの健康とウェルビーイング
  • 持続可能な教育の提供
  • 一人ひとりの生きがい(働きがい)と社会とのつながり
  • 公平で質の高い社会保障の充実
  • 人口動態の変化
  • ビジネスと人権
  • 地政学リスク
  • DE&I
  • 持続可能な金融サービス
  • 公平で透明性の高い社会システムの構築
  • ユースとの協働と働きかけ
  • 貧困と不平等の解消
  • 地域社会とのつながり
  • 産業振興とイノベーションの創出
  • 持続可能なフードシステムの構築
Governance:ガバナンス
(7課題)
  • 企業ガバナンスの管理・腐敗防止
  • サイバーセキュリティ
  • 税法の遵守
  • 科学技術に関する適切な管理
  • 公正な国際ルールへの対応
  • AIテクノロジーとDX
  • サプライチェーン管理
  • E・S・Gごとに、ステークホルダーの関心度の高い順に掲載しています
ステップ2
優先度・重要度の評価
  • ステップ1で選定した35の社会課題を対象に、ダブルマテリアリティの考え方に基づき、マテリアリティマップ(縦軸:国際機関・NGO・長期投資家・ESG評価機関をはじめとするステークホルダーの関心度、横軸:保険業界における重要度)を作成し、優先順位付けを実施
  • さらに、グループサステナビリティ推進委員会や経営会議・取締役会での議論を踏まえて、当社グループ事業における重要度の高い項目について、当社事業への機会やリスクの観点も踏まえ一部補正を実施
ステップ3
フォーカス・エリアの特定
  • ステップ2の優先順位付けに基づき、関心度・重要度が高いフォーカス・エリア内の20項目を重要課題として特定(参考②)

参考②

フォーカス・エリアの特定

マテリアリティ・マップ
ステップ4
コア・マテリアリティの策定
  • ステップ3で特定した20項目について、各項目ごとの共通項などを考慮したうえで、コア・マテリアリティを策定(参考③)

参考③

コア・マテリアリティの策定

ビジネス

Ⅰ.Financial Well-being for All

(すべての世代を支える金融サービスの提供)

人・社会

Ⅱ.Healthy People and Society

(一人ひとりのWell-beingと健全な社会への貢献)

地球環境

Ⅲ.Green Leadership

(気候変動を中心とした環境課題への戦略的対応)

経営基盤

Ⅳ.Proactive Governance and Engagement

(経営基盤の強化と社員・多様なステークホルダーとの積極的な向き合い)