保険普及等による生活の安定

目指す姿

多様化するライフスタイルやニーズにお応えする商品・サービスの拡充を通じて、お客さま一人ひとりのライフデザインを共創し、プロテクションギャップという社会課題の解決に貢献します。

背景・課題

国内ではZ世代やミレニアル世代に代表される若年層が台頭する中、その保険加入率の低さが問題となっています。一方で現役世代の保障額は必要額より平均して1000万円不足しているといわれています。更に海外に目を向けると新興国を中心に約17億人が金融アクセスが困難な状況に置かれており、保険普及率も低い状況があります。
国内のお客さまに向けてはその接点となるプロセスを刷新し、ライフデザインを向上させ最高峰の保障を提供することでプロテクションギャップの解消を目指します。また事業を展開する新興国ではマイクロインシュアランスの提供等を通じて金融アクセスの向上を図り、保険普及等を通じた生活の安定を目指します。

人口減少や高齢化社会の到来を背景に、社会保障制度に対する不安が高まるなか、社会保障制度を補完する医療保障や介護保障など、自助による保障確保の必要性は今後ますます高まっていくと考えられます。
2023年には、ミレニアル世代・Z世代が日本の生産年齢人口の半数を超えるなど世代のシフトは進んでおり、また、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う非接触化やデジタル化の急速な進展によって、社会環境も大きく変化しています。こうした環境のなかで、人々の価値観やライフスタイルはより一層多様化が進み、お客さまニーズもパーソナライズ化していくことが想定されます。
一方で、日本の若者世代における保険加入率は低下し、「保険離れ」が指摘されています。不確実な時代だからこそ、ライフプランにおけるさまざまなリスクをご認識いただき、必要保障額に対する保障加入額の不足(プロテクションギャップ)を解消していくことが私たち生命保険会社の社会的役割だと認識しています。
今後も、お客さまの多様なニーズにお応えする商品・サービスを拡充し、「保障」という安心をグループ一体となってお届けしていくことで、お客さま一人ひとりのライフデザインを共創していきます。

生産年齢人口の将来推計
社会環境

具体的な取組み

第一生命グループが果たす役割

当社グループでは、国内3ブランド各社(第一生命、第一フロンティア生命、ネオファースト生命)を通じて、競争力のある商品・サービスを開発し、最適なチャネルでお客さまに提供するマルチブランド・マルチチャネル戦略を展開しています。また、海外でもグループ各社が各国のニーズに応じた保障を提供しており、2019年度は、グループ全体で年間2.8兆円の保険金や給付金などをお支払いしました。
加えて、医療ビッグデータの分析により引受範囲の拡大を可能にするなど、"InsTech (Insurance Technology)"を活用して、より多くのお客さまに必要な保障を提供すべく取組んでいます。

保険金・給付金・年金のお支払いの状況(連結)

第一生命の取組み

第一生命では、将来の社会変化やライフスタイルの多様化を捉えたライフプラン設計とフルラインアップの商品提供を通じて、お客さま一人ひとりのQOL向上をサポートしています。具体的には、社会保障を考慮したライフプランシミュレーションによって、「所得」や「費用」に関する備えの不足などを見える化し、人生のリスクに備える保障を生涯設計デザイナーによるコンサルティングを通じてお届けすることで、お客さま一人ひとりの人生に寄り添っていきます。
これからも、多様化・細分化するお客さまニーズに対応する商品・サービスの拡充や、保険の枠にとどまらない周辺サービスの提供を通じて、お客さまの健康や安心につながる体験価値をご提案していきます。

第一生命の取組み

保障ニーズ多様化に柔軟に対応する保険商品

第一生命では、お客さまの多様化する保障ニーズに応えるため、お客さまが自身に“ぴったり”な保障を自在に選んで組み合わせられる商品「ジャスト」を2018年3月に発売しました。幅広い世代からご支持をいただき、2020年6月に累計の販売件数が195万件を突破しました。
また、「認知症保険」(2018年12月発売)や「就業不能保険」(2019年9月発売)など、お客さまのさまざまなニーズに対応する商品を提供しています。

「ジャスト」の累計販売件数の推移

「3大疾病サポート保険(団体型)」と付帯サービス

第一生命の「3大疾病サポート保険(団体型)」は、従業員が3大疾病などに罹患した場合の治療費用などを保障することに加えて、従業員が治療を続けながら安心して働き続けられるよう職場環境整備の費用も保障し、企業における従業員の離職防止や人手不足の解消に貢献しています。
また、健康経営®※3割引や従業員の健康増進に向けた行動変容を促す「DL健康経営バックアップサービス」など、企業の健康経営をサポートするサービスを提供しています。

  • ※3
    「健康経営®」は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です。
治療と仕事の両立支援や健康経営の促進をサポート

ネオファースト生命の取組み

ネオファースト生命では、お客さま一人ひとりのWellness(ココロとカラダの充実)※1の実現に向け、お客さま自身でさえ気付いていない「あったらいいな」を感じ取り、新しい発想で新たな価値を提供すべく取り組んでいます。健康年齢※2が若いほど保険料が安くなる保険やお客さまの健康増進に貢献する商品・サービスを保険ショップ・代理店などを通じてお届けしています。2021年4月からは女性特有の心身のリスクや不安に備える商品「ピタッとレディ」を販売開始しました。
これからも「保険で健康になろう。」という視点で、健康増進に貢献する商品・サービスの開発を通じて、Wellnessの実現に取り組んでいきます。

  • ※1
    ネオファースト生命では、豊かな人生に向けて心身の充実を感じている状態のことを「Wellness(ウェルネス)」と定義しています。
  • ※2
    健康年齢®は、株式会社JMDCの登録商標です。
ピタッとレディ

新たな商品ブランド「デジホ」リリース~デジタル完結型保険の提供開始~

2021年4月より、ミレニアル世代・Z世代といった未来を担う若者世代が安心して一歩を踏み出せるように応援することをコンセプトとした新たな商品ブランド「デジホ」を立ち上げました。また、あわせて『新しい保険のカタチ』を追求していく「第一スマート少額短期保険」を営業開始しています。
「デジホ」は、お申込みから給付金のお受け取りに至るまですべてのお手続きがスマートフォンなどで完了し、シンプルな保障にお手頃な金額からご加入いただけるデジタル完結型保険であることが特徴です。
電子マネーでの給付金のお受け取りなど、引き続き利便性の向上に取り組むとともに、ビジネスパートナー各社が運営しているコミュニティに「デジホ」を提供し、オーダーメイド商品やシンプルにご加入いただける体験をお届けするなど、これまでの保険のカタチに捉われない新たな取組みに挑戦していきます。

デジホ

グローバル戦略の推進

中長期的な成長が見込めるメコン地域での事業展開を本格化

中長期的な経済成長、生命保険市場の拡大が見込まれるメコン新興国への早期進出により、先行者メリットを享受するとともに、地域統括会社や第一生命ベトナムの知見・リソースを活用して効率的な事業運営を推進し、さらなる成長を目指しています。
カンボジアに続き、ミャンマーにおいても、2019年4月に日本の生命保険グループとして唯一100%子会社形態での事業仮認可を取得した後、5月に準備会社を設立しました。11月には生命保険事業の認可を取得し、2020年9月に営業を開始しました。当社グループは、豊かな人口を背景として持続的な経済成長が期待されるメコン新興国において、生命保険による長期的な安心をご提供し、人々の豊かな暮らしと地域社会の発展に貢献していきます。

グローバル戦略の推進

具体的な取組み

第一生命ベトナム (ベトナム)

第一生命ベトナム(ベトナム)

持続的な成長により、ベトナム市場で大手生命保険会社の地位を確立

中核となる個人代理人の育成や販売ネットワークの拡大などを通じた個人代理人チャネルの強化、オルタナティブチャネルへの展開とパートナーとの提携強化、商品ラインアップの拡充などを進め、2007年の事業開始以来、市場シェアを着実に拡大させ、現在では大手5社の一角を占めています。
今後も、各種デジタル化の推進などを通じてお客さまの体験価値の向上や販売体制の支援に取り組み、販売拡大と業務品質の向上により、持続的な成長を目指します。

第一生命ベトナム(ベトナム)

第一生命カンボジア(カンボジア)

第一生命カンボジア(カンボジア)

個人代理人チャネルを中心とした営業体制の強化により、着実な成長を実現

2018年3月に日本の生命保険会社として初めてカンボジアに子会社を設立し、2019年4月から首都プノンペンを中心に営業活動を開始しました。個人代理人チャネルにおける営業体制の整備や銀行との新規提携販売契約の締結などを通じ、着実な成長を実現しました。
今後も、個人代理人チャネルにおける営業拠点の展開やリーダー層の増強、銀行窓販チャネルにおける既存提携先への販売支援の強化や新たなパートナーとの提携、商品の多様化や各種デジタル化を推進し、さらなる成長と市場シェア拡大を目指します。

第一生命カンボジア(カンボジア)

第一生命ミャンマー(ミャンマー)

第一生命ミャンマー(ミャンマー)

日本の生命保険会社唯一の100%子会社として営業を開始

2019年11月に、日本の生命保険会社としてミャンマーで唯一の100%子会社形態での生命保険事業認可を取得し、2020年9月より営業を開始しました。
2020年度は、個人代理人チャネルにおける営業体制や事務体制、内部統制の整備など、将来の成長に向けた事業基盤の構築を着実に進めました。
引き続き、国内情勢に十分留意し、従業員の安全を第一に業務運営を行うとともに、東南アジア地域の各グループ会社との協働を進め、生命保険を通じた安心の提供により、人々のwell-beingと地域社会の発展に貢献していきます。

第一生命ミャンマー(ミャンマー)

プロテクティブ(米国)

プロテクティブ(米国)

リテール事業と買収事業の両輪により、着実に利益貢献を実現

米国全土で事業展開するリテール事業(生命保険・個人年金)から資本を創出し、その資本を買収事業に活用することによって事業規模を拡大するという特徴あるビジネスモデルで持続的な成長を実現しています。
リテール事業では、チャネルの拡充や金利感応度の低い商品の販売拡大を推進し、グループ利益に安定的に貢献しています。また、積極的なデジタルツールの導入による各種プロセスの品質向上や手続き時間の短期化を中心に、CX向上に取り組んでいます。
買収事業では、当社グループ化以降、2020年に公表したレボロスを含めて5件の買収を実施するなど、着実に事業規模と収益の拡大を実現しています。引き続き、さらなる買収機能の強化や資本効率の向上にも寄与する新規買収の発掘を推進していきます。
今後も、リテール事業・買収事業の両輪が生み出す好循環によって、北米におけるさらなる成長と資本効率向上を目指します。

独自のビジネスモデル プロテクティブ(米国)

TAL(オーストラリア)

TAL(オーストラリア)

保障性市場において8年連続首位を維持

保障性商品に特化した戦略を推進し、オーストラリアの保障性市場において、保有契約年換算保険料ベースで2013年以降、首位を維持しています。
このような成長を支えているのは、各事業のパートナー(リテール:独立代理人、ダイレクト:生保以外の金融機関・他業種、団体保険:年金基金)であり、独立代理人への教育支援や、戦略的なデジタル投資によるお客さまやパートナーの体験価値向上を通して、現在の良好な関係の維持・強化を進めています。
また、買収を通じた成長にも取り組んでおり、2019年2月に買収したアステロン・ライフ(旧サンコープライフ)はシナジー効果の創出が着実に進展しています。
今後も、パートナーとの良好な関係に加え、適切な資源配分や商品の多様化を通じ、安定した利益創出と資本効率向上を目指します。

保障性市場におけるTALの市場シェアの推移
TAL(オーストラリア)

オーシャン・ライフ(タイ)

オーシャン・ライフ(タイ)

個人代理人チャネルの堅実な進展によりプラス成長を実現

個人代理人チャネルにおける新人採用・育成の継続、その担い手となるリーダー層の拡充、職域開拓など将来の成長のための基盤強化を通じて、持続的な成長を目指しています。
今後も、市場ニーズを捉えた医療特約の販売加速や、オンラインサービスの拡充などを通じたお客さまサービスのさらなる改善により、安定した利益と成長を目指します。

オーシャン・ライフ(タイ)

マイクロインシュアランスの取組み

当社グループでは、ベトナム、インド、インドネシアなどに拠点を置く海外グループ会社において、低所得者層を含む幅広い層への保険普及を目指して、少額で加入しやすいマイクロインシュアランスの提供に取り組んでいます。

第一生命ベトナム

第一生命ベトナムでは、ベトナム全土にわたってネットワークを持つベトナム郵便を通じてマイクロインシュアランスの販売を行っており、生命保険の普及を促進します。

スター・ユニオン・第一ライフ

スター・ユニオン・第一ライフでは、インド政府が推進する低コストで生命保険に加入できる社会保障スキーム(Pradhan Mantri Jeevan Jyoti Bima Yojana)にもとづく小口団体定期保険商品を、合弁パートナー銀行であるBank of India、Union Bank of Indiaの支店で販売しており、インド全土での保険普及に貢献しています。

パニン・第一ライフ

パニン・第一ライフでは、パニン銀行との共同取組みとしてマイクロインシュアランス"SIGAP"の販売を開始し、シンプルなプロセスで迅速かつ容易にアクセスできるマイクロファイナンスサービスを促進する政府の取組みをサポートしています。

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