推進体制

責任投資の推進体制

第一生命では、責任投資にかかる取組みをさまざまな視点から議論し、高度化を進めるために、「責任投資委員会」および「責任投資会議」を設置しています。
責任投資に関する方針などは、社外委員が過半数を占める「責任投資委員会」の審議を経て策定し、特に重要な内容は取締役会・経営会議に報告しています。また、実務担当者で構成される「責任投資会議」では、資産運用部門全体の取組みの進捗フォローや議論などを行っています。
■責任投資委員会
2023年度は、重要議案に関する議決権行使や議決権行使基準改正に関する審議のほか、運用ポートフォリオのGHG排出削減状況の報告、責任投資の中期取組方針改定に関する議論などを行いました。
■責任投資会議
2023年度は、資産運用部門各部の責任投資に関する取組み計画の進捗状況のフォローや、投融資案件におけるポジティブ・インパクトのモニタリング、ESGアナリストによるESGリサーチ結果の共有など、責任投資の推進に向けた議論などを行いました。

責任投資の推進体制

責任投資委員会の体制・開催実績

経営戦略・ガバナンス・ESG投資等に関して豊富な専門知識を有する社外有識者が過半数を占める構成とし、社外の幅広い意見を反映できる体制としています。
社外有識者のほか、コンプライアンス担当役員が委員に加わることで、責任投資の重要な方針や、重要な議決権行使などについて、生命保険契約との利益相反管理の観点も踏まえて審議・確認しています。

責任投資委員会の体制・開催実績

スチュワードシップ活動の考え方

第一生命では、スチュワードシップ活動に対する基本的な方針を「責任投資の基本方針」にて以下の通り定めています。

全ての資産において、以下のような観点から資産毎・地域毎の特性や投資家としての影響力の程度を考慮した上で、エンゲージメントを基軸としたスチュワードシップ活動を志向し、投融資先の価値向上や持続的成長を促すことで、スチュワードシップ責任を適切に遂行するよう努めます。

  • 投融資先やその事業環境等に関する深い理解のほかサステナビリティの観点も踏まえて価値向上を促すため、投融資先の経営戦略・財務戦略・株主還元方針等に加え、気候変動を含む、ガバナンス及び環境・社会課題等に関する十分な調査を踏まえ、継続的なエンゲージメントを実施します。
  • 十分なエンゲージメント効果を発揮するためにも、投融資先に対しては、財務情報だけでなく、ESGの観点も含む非財務情報についても開示の充実を求めます。
  • エンゲージメントの結果については、投融資判断の基となる社内評価に適切に反映させるとともに、対象資産の特性を踏まえつつ、議決権行使判断や投融資方針等への反映を検討・実施します。

エンゲージメントにおけるエスカレーション方針

第一生命では、投資先企業毎の課題もしくはエンゲージメントの重点テーマとしたESG課題等について、継続的なエンゲージメントを踏まえても改善が見られず、今後の改善も見込めないと判断される場合は、企業の代表取締役の取締役再任議案について、原則として反対するほか、株式及び社債の売却を検討することとしています。

具体的な議決権行使基準は以下に掲載しています。

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