特集 QOL向上への貢献 「健康増進」
~プリベンションへの取組み~

保障(プロテクション)に加え、
予防(プリべンション)へ役割を拡大

従来の保険の役割である経済的保障に加え、お客さまの健康増進、病気の重症化予防への寄与といったこれまでの
保険ビジネスモデルの枠を越える取組みによって、お客さま一人ひとりのQOL向上に貢献していきます。

課題認識

人生100年時代を迎え、高齢化により慢性疾患・認知症を患う方が増加しており、病気を抱えて生きる期間(平均寿命と健康寿命の乖離)が約10年に及ぶとされることや、医療費の負担が増加することなどが大きな課題となっています。これは日本をはじめとした先進国だけでなく、今後世界各国が直面する課題といわれています。

日本における主な慢性疾患・認知症罹患者数

図:日本における主な慢性疾患・認知症罹患者数

平均寿命と健康寿命の乖離

図:平均寿命と健康寿命の乖離

第一生命グループが果たす役割 ~「プリベンション」への拡大~

上記の認識に基づき、従来からの保険の役割である病気・介護・死亡などへの経済的保障(プロテクション)だけでなく、健康増進や病気の重症化予防への寄与(プリベンション)にも貢献していきます。こうした役割を担うにあたっては、国内約4万名の生涯設計デザイナー(対面チャネル)による、健康増進に向けた意識・行動変容を後押しするきめ細かなサポートや、最新のテクノロジーを活用した商品・サービスの開発力といった当社グループの強みを存分に活かします。

図:保障(プロテクション)+予防(プリベンション) 図:保障(プロテクション)+予防(プリベンション)

予防(プリベンション)に貢献する新たな商品・サービス

健診割

第一生命の「健診割」は、ご加入時の健康診断結果の提出だけで保険料を割引きするとともに、健康診断結果の数値が良好なお客さまには保険料をさらに割引きする生保業界初※の制度です。

「健診割」を通じて約4万名の対面チャネルが健康診断の受診勧奨を行っており、これにより多くのお客さまが健康増進に取り組むきっかけにつながっています。
※ 2018年2月第一生命調べ

図:健診割

「健診割」の背景にある考え方

「健診割」の背景には、「健康診断受診が健康への第一歩である」、という当社の考えがあります。実際、健康診断を受けている人と受けていない人との比較では、3大疾病(がん、急性心筋梗塞、脳卒中)などを原因とする支払発生率で1割、死亡を原因とする支払発生率で3割も発生リスクが低いというデータもあります。これは当社が最新テクノロジーを活用し、1,000万件を超えるご契約の情報(ビッグデータ)などを解析した結果、導かれました。

図:保険金などのお支払いの発生率

「ジャスト認知症保険」と認知症予防サービス

第一生命の「ジャスト認知症保険」は、認知症による介護費用負担に備える一時金支払(プロテクション)に加え、目の動きの分析に基づく認知機能チェックツールや脳のトレーニング機能を搭載した認知症予防アプリなど、プリベンションに関するサービスを提供しており、認知症の予防・早期発見を通じて、健康寿命の延伸に向け取り組んでいます。

図:「ジャスト認知症保険」と認知症予防サービス

2018年度における成果

こうした取組みの結果、健康診断書扱にてお引受けした新契約件数は、販売開始した2018年度において50万件を超え、前年度の約2.5倍となりました。また、認知症保険の販売開始後3カ月間の50歳以上の新契約件数は、販売開始前との比較で1.5倍以上に増加しました。

当社グループは、こうした健康増進や病気の重症化予防に寄与する商品・サービスの提供を通じて、お客さまのQOL向上に貢献し、健康寿命の延伸や医療費負担の軽減といった社会課題の解決を目指していきます。

図:QOL向上への貢献 図:QOL向上への貢献