決算の概況および業績予想・第3四半期

経営成績の概況

当第3四半期連結累計期間の経常収益は、保険料等収入5兆7,044億円(前年同期比12.9%増)、資産運用収益1兆8,029億円(同2.7%減)、その他経常収益2,600億円(同72.7%減)を合計した結果、7兆7,673億円(同1.2%減)となりました。第一フロンティア生命保険株式会社において、前期より海外金利の上昇基調を受けて販売好調が続いている外貨建保険に加え、円建指数連動型年金も販売が好調に推移したこと等により保険料等収入が増加したものの、第一フロンティア生命保険株式会社やProtective Life Corporationにおいて、前年同期における責任準備金戻入に伴う一過性要因の剥落等によりその他経常収益が減少したことを主な要因として経常収益は減収となりました。
一方、経常費用は、保険金等支払金4兆9,873億円(同2.9%減)、責任準備金等繰入額1兆1,601億円(前年同期は118億円)、資産運用費用3,552億円(同70.3%減)、事業費6,550億円(同6.4%増)、その他経常費用2,355億円(同59.9%減)を合計した結果、7兆3,934億円(同2.0%減)となりました。第一フロンティア生命保険株式会社において、外貨建保険の販売好調や為替市場における円安の進展に伴う危険準備金繰入額等の増加等で、責任準備金等繰入額が増加したものの、金融市場環境の変化に伴いProtective Life Corporationにおける売買目的有価証券の評価損益等が前年同期から大幅に改善したこと等による資産運用費用の減少を主な要因として、経常費用は減少となりました。
この結果、経常利益は3,739億円(同19.8%増)となりました。また、経常利益に、特別利益、特別損失、契約者配当準備金繰入額、法人税及び住民税等並びに法人税等調整額を加減した親会社株主に帰属する四半期純利益は2,179億円(同42.1%増)となりました。

財政状態の概況

当第3四半期連結会計期間末の資産合計は、65兆7,826億円(前連結会計年度末比6.7%増)となりました。主な資産構成は、有価証券が50兆76億円(同7.1%増)、貸付金が4兆8,080億円(同10.6%増)、有形固定資産が1兆2,485億円(同0.7%増)、再保険貸が1兆8,425億円(同13.5%増)であります。
負債合計は、62兆8,022億円(同6.5%増)となりました。また、負債の大部分を占める保険契約準備金は57兆270億円(同5.1%増)となりました。
純資産合計は、2兆9,803億円(同12.0%増)となりました。純資産合計のうち、その他有価証券評価差額金は、主に第一生命保険株式会社において、国内株式及び外国債券の含み益が増加したこと等から8,733億円(同18.0%増)となりました。

今後の見通し

2024年3月期の連結業績予想は、経常収益については、第一フロンティア生命において、好調な保険販売により保険料等収入の増加を見込むこと等から、前回発表予想と比較して増加する見込みです。経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益、グループ修正利益に関する修正はございません。

2024年3月期の連結業績予想(2023年4月1日~2024年3月31日)

(%表示は、対前期増減率)

経常収益 経常利益 親会社株主に帰属する
当期純利益
1株当たり
当期純利益
通期

百万円

10,201,000

22.1

百万円

465,000

-

百万円

273,000

-

円 銭

282.74

詳細については、「業績予想に関するお知らせ」をご覧ください。