決算の概況および業績予想・2023年度通期

経営成績の概況

当連結会計年度の経常収益は、保険料等収入7兆5,263億円(前期比13.1%増)、資産運用収益3兆339億円(同33.0%増)、その他経常収益4,678億円(同18.4%減)を合計した結果、前連結会計年度に比べ1兆5,194億円増加し、11兆281億円(同16.0%増)となりました。保険料等収入は、第一フロンティア生命保険株式会社において販売が増加したこと等により、前連結会計年度に比べ増加しました。
一方、経常費用は、保険金等支払金6兆7,568億円(同3.2%増)、責任準備金等繰入額1兆8,774億円(同12,131.9%増)、資産運用費用6,038億円(同47.3%減)、事業費9,263億円(同10.1%増)、その他経常費用3,246億円(同43.1%減)を合計した結果、10兆4,891億円(同15.0%増)となりました。
この結果、経常利益は、前連結会計年度に比べ1,515億円増加し、5,390億円(同39.1%増)となりました。また、経常利益に、特別利益、特別損失、契約者配当準備金繰入額、法人税等合計を加減した親会社株主に帰属する当期純利益は3,207億円(同84.6%増)となりました。前連結会計年度に対して増益となったのは、第一生命保険株式会社における新型コロナに係る給付金支払の減少等によります。

財政状態の概況

当連結会計年度末の総資産は、67兆5,403億円(前期末比9.6%増)となりました。主な資産構成は、有価証券が51兆7,817億円(同10.9%増)、貸付金が4兆7,192億円(同8.5%増)、有形固定資産が1兆2,244億円(同1.3%減)であります。
負債の部合計は、63兆6,581億円(同7.9%増)となりました。負債の大部分を占める保険契約準備金は57兆1,523億円(同5.3%増)となりました。
純資産の部合計は、3兆8,821億円(同45.9%増)となりました。純資産の部のうち、その他有価証券評価差額金は1兆7,338億円(同134.2%増)となりました。

今後の見通し

次期連結会計年度の業績見通しについて、経常収益は第一フロンティア生命保険株式会社における当期販売増からの反動減等により8兆9,220億円と減収を見込んでおります。経常利益は、Protective Life Corporationにおいて当期の減少からの回復を見込むこと等により、5,620億円と増益を見込んでおります。親会社株主に帰属する当期純利益は、当期とほぼ同水準の3,230億円を見込んでおります。なお、当該見通しは、現時点で入手可能な情報及び過去の実績等を踏まえた当社独自の予想に基づいて策定しており、市場金利、為替レート及び株式相場については、2024年3月期末を踏まえた前提としております。このため、実際の業績は当該予想と大きく異なる可能性があります。

2025年3月期の連結業績予想(2024年4月1日~2025年3月31日)

(%表示は、対前期増減率)

経常収益 経常利益 親会社株主に
帰属する
当期純利益
1株当たり
当期純利益
通期

百万円

8,922,000

マイナス19.1

百万円

562,000

4.3

百万円

323,000

0.7

円 銭

341.74