決算の概況および業績予想・第2四半期

経営成績の概況

当中間連結会計期間の経常収益は、保険料等収入3兆3,310億円(前年同期比7.4%減)、資産運用収益1兆4,770億円(同10.2%増)、その他経常収益3,114億円(同22.7%増)を合計した結果、5兆1,195億円(同1.4%減)となりました。Dai-ichi Life Reinsurance Bermuda Ltd.で米国金利のスプレッド縮小により前年同期と比べて運用収益が改善したものの、第一フロンティア生命において、海外金利の低下を背景に、外貨建一時払商品の販売量が低下したこと等により保険料等収入が減少したことを主な要因として、減収となりました。
一方、経常費用は、保険金等支払金2兆9,539億円(同13.7%減)、責任準備金等繰入額8,734億円(同608.7%増)、資産運用費用2,790億円(同54.3%減)、事業費4,949億円(同0.3%減)、その他経常費用1,748億円(同6.1%増)を合計した結果、4兆7,762億円(同0.9%減)となりました。第一フロンティア生命において、円金利上昇に伴う円建商品の販売好調等を背景に責任準備金繰入額が増加したものの、前年同期にお客さまが設定する目標金額に到達したことを主因とした解約が増えた影響からの反動減により解約返還金が減少したこと等を主な要因として、減少となりました。
この結果、経常利益は3,433億円(同7.7%減)となりました。また、経常利益に、特別利益、特別損失、契約者配当準備金繰入額、法人税及び住民税等並びに法人税等調整額を加減した親会社株主に帰属する中間純利益は2,096億円(同10.1%減)となりました。

財政状態の概況

当中間連結会計期間末の資産合計は、70兆3,443億円(前連結会計年度末比1.1%増)となりました。主な資産構成は、有価証券が53兆3,512億円(同0.6%増)、貸付金が4兆8,933億円(同4.6%減)、有形固定資産が1兆2,693億円(同0.3%減)、再保険貸が1兆8,851億円(同8.0%減)であります。負債合計は、66兆4,830億円(同0.5%増)となりました。また、負債の大部分を占める保険契約準備金は58兆6,476億円(同1.5%減)となりました。純資産合計は、3兆8,613億円(同11.3%増)となりました。純資産合計のうち、その他有価証券評価差額金は、株式市場の上昇による第一生命における国内株式の含み益の増加等を主な要因として、1兆4,550億円(同38.0%増)となりました。なお、保険金等の支払余力を示す連結ソルベンシー・マージン比率は、前連結会計年度末に比べ41.4ポイント増加し、684.8%となりました。

今後の見通し

2026年3月期の経常収益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益、グループ修正利益については、第一生命において株価上昇等に伴う有価証券売却益の増加を見込むこと等から、前回発表予想と比較して増加する見込みです。

2026年3月期の連結業績予想(2025年4月1日~2026年3月31日)

(%表示は、対前期増減率)

経常収益 経常利益 親会社株主に
帰属する
当期純利益
1株当たり
当期純利益

 

前回発表予想(A)

百万円

9,162,000

百万円

617,000

百万円

347,000

円 銭

94.65

今回発表予想(B)

10,322,000

700,000

400,000

109.84

増減額(B - A)

1,160,000

83,000

53,000

 

増減率(%)

12.7

13.5

15.3

 

(参考)前期実績

(2025年3月期)

 

9,873,251

 

719,072

 

429,613

 

115.95

  • グループ修正利益は、従来予想(4,100億円程度)から4,700億円程度に増加する見込みです。

詳細については、「業績予想に関するお知らせ PDF」をご覧ください。