決算の概況および業績予想・第2四半期

経営成績の概況

当中間連結会計期間の経常収益は、保険料等収入3兆5,966億円(前年同期比2.3%減)、資産運用収益1兆3,408億円(同17.1%減)、その他経常収益2,537億円(同7.1%増)を合計した結果、5兆1,912億円(同6.2%減)となりました。第一生命保険において、国内株式の売却益が増加したこと等によって資産運用収益が増加したものの、第一フロンティア生命において、為替相場の前年同期比での円高進行に伴い為替差益が剥落したこと等を主な要因として、経常収益は減収となりました。一方、経常費用は、保険金等支払金3兆4,246億円(同1.9%増)、責任準備金等繰入額1,232億円(同88.5%減)、資産運用費用6,101億円(同146.2%増)、事業費4,963億円(同14.2%増)、その他経常費用1,648億円(同7.4%増)を合計した結果、4兆8,191億円(同8.6%減)となりました。第一生命における国内債券の入替えに伴う有価証券売却損や、第一フロンティア生命における評価性の為替差損が生じたことによって、資産運用費用が増加したものの、同社において、前期よりリスク削減を目的とした出再を開始したことにより新契約に伴う責任準備金等繰入額が大幅に減少したこと等を主な要因として、経常費用は減少となりました。
この結果、経常利益は3,720億円(同40.7%増)となりました。また、経常利益に、特別利益、特別損失、契約者配当準備金繰入額、法人税及び住民税等並びに法人税等調整額を加減した親会社株主に帰属する中間純利益は2,331億円(同48.1%増)となりました。

財政状態の概況

当中間連結会計期間末の資産合計は、69兆4,762億円(前連結会計年度末比2.9%増)となりました。主な資産構成は、有価証券が52兆7,789億円(同1.9%増)、貸付金が5兆571億円(同7.2%増)、有形固定資産が1兆2,222億円(同0.2%減)、再保険貸が2兆893億円(同12.7%増)であります。
負債合計は、65兆8,923億円(同3.5%増)となりました。また、負債の大部分を占める保険契約準備金は59兆4,862億円(同4.1%増)となりました。
純資産合計は、3兆5,838億円(同7.7%減)となりました。純資産合計のうち、その他有価証券評価差額金は、第一生命における国内株式の売却に伴う含み益の実現等を主な要因として、1兆2,326億円(同28.9%減)となりました。

今後の見通し

2025年3月期の連結業績予想につきましては、2024年5月15日の決算短信で公表した連結業績予想から変更しておりません。