海外生命保険事業

環境認識・基本戦略

北米などの先進国市場では、経済成長などを通じた安定成長が見込まれ、アジアなどの新興国市場では高い経済成長や保険普及率の向上により、今後も市場成長が見込まれます。
当社の海外生命保険事業は、先進国市場における安定的な利益貢献と、アジア新興国市場における中長期的な成長享受双方のバランスがとれたポートフォリオ構築を進めています。また、各社の成長ステージや資本水準を踏まえたERMの取組みを通じて成長戦略と資本政策のバランスをとりつつ、中長期の利益成長を目指しています。
この結果、2018年3月期の海外生命保険事業の利益貢献額は、グループ修正利益の約2割となっています。

※ ERM(Enterprise Risk Management):リスクの種類・特性を踏まえ、「利益・資本・リスク」の状況に応じた戦略を策定し、資本効率・企業価値の向上を目指す取組み。

海外生命保険事業の基本戦略

図:海外生命保険事業の基本戦略

「D-Ambitious」の振返り

海外生命保険事業の修正利益は2015年3月期と比べ約3倍に伸展しました。
プロテクティブは、当社グループの一員となった後、2件の買収案件を完了。加えて2018年3月期は過去最大級となるリバティライフ社の保険契約ブロックを買収しました。TALは、マルチチャネル化に取り組み、オーストラリアの生保市場(保障性商品)で5年連続業界トップシェアとなりました。
アジア新興国市場では、第一生命ベトナムによるベトナム郵便や同国有力銀行との提携を通じたチャネル拡大、スター・ユニオン・第一ライフに対する出資比率の引上げによる成長取り込みなど、各国での事業成長に注力しました。

※ 2017年12月末時点の保有契約年換算保険料ベース。

海外生命保険事業の修正利益の推移

グラフ:海外生命保険事業の修正利益の推移