資産運用・
アセットマネジメント事業
(第一生命の資産運用)

環境認識・基本戦略

第一生命では生命保険契約の持つ負債特性を考慮し、長期にわたり保険金・給付金を安定的にお支払いするために、ALM(Asset Liability Management)に基づく確定利付資産を中心とした運用を行っています。また、健全性を十分に確保したうえで、市場動向に応じたリスク性資産への機動的な資金配分を行うことで、収益性の向上に努めています。
さらに、従来より機関投資家としての社会的責任を踏まえた投資(責任投資)に積極的に取り組んでおり、投資先の企業価値向上を目指す「スチュワードシップ活動」と、社会課題解決と運用収益の両立を目指す「ESG投資」を推進しています。

※ ESG投資:環境・社会・コーポレートガバナンス(ESG)に関する要素を考慮した投資手法。

資産の構成(一般勘定)

グラフ:資産の構成(一般勘定)

「D-Ambitious」の振返り

国内で低金利が続く一方、米国の利上げ開始やトランプ大統領の誕生、英国のEU離脱選択などがあり相場の変動性が高まりました。こうしたなか、外国債券の投資対象を拡大するとともに、プロジェクトファイナンスなど新規・成長分野への投資拡大など、収益力強化とリスク分散に取り組み、結果として5期連続での順ざやを達成しました。
また、スチュワードシップ活動の実効性向上を目的に2017年より責任投資推進室と責任投資委員会を設置しました。さらに、ESG投資の高度化に向けて、2017年より運用収益の獲得と社会的インパクトの創出を目指す「インパクト投資」を開始するなど、態勢強化を図りました。こうした取組みが評価され、2018年3月には環境省「持続可能な社会の形成に向けた金融行動原則」環境大臣賞を受賞しました。

「CONNECT 2020」の
戦略・取組み

図:地域・社会へのCONNECT

安定的な運用収益の確保

当面は国内の低金利環境が継続すると見込んでおり、こうした環境下においても、安定した運用収益を獲得するために、基本戦略で紹介した取組みを加速させます。また、デリバティブの活用などによるデュレーションコントロールや、AIの活用などによる市場変動の予兆管理体制の高度化、急激な金利上昇に備えたヘッジポジションの構築などを通じたリスクコントロールを行うことで健全性の向上も目指します。
加えて、引き続きスチュワードシップ活動の実効性向上とともに、収益性確保と社会課題解決に資するESG投資を高度化させることで、責任投資の深化を図ります。
これらの取組みを通じ、安定的な収益力・健全性を確保するとともに、社会課題の解決に貢献することで、ステークホルダーの期待に応え続けます。

資産運用の取組み

図:資産運用の取組み

ESG投資の推進
収益性を確保しつつ、社会の持続的発展に寄与するESG投資を積極推進

  • 国際開発金融機関の
    テーマ型債券投資

    写真提供:アジア開発銀行

  • 再生可能エネルギー関連
    プロジェクトファイナンス

    写真提供:永和電力株式会社

  • 収益性と社会的インパクト創出の
    両立を目指す「インパクト投資」

    写真提供:株式会社キュアアップ

  • 投資プロセスにESG情報を
    組み込む
    「ESGインテグレーション」

  • 17.パートナーシップで目標を達成しよう

    社会の発展
    への貢献