CSuOメッセージ

取締役常務執行役員CSuO 曽我野 秀彦

2023年4月よりChief Sustainability Officer(CSuO)に就任いたしました曽我野です。
グループのサステナビリティへの取組みをさらに強化していくために、今年度より、CXO体制におけるCSuO職が拡充されるとともに、経営企画ユニット内にサステナビリティ推進室が新設されました。

サステナビリティには、気候変動対応や生物多様性をはじめとする環境問題、人権あるいは人々の多様性の尊重、経営体のガバナンスのあり方など、多様なテーマが含まれます。これらの諸課題に取り組むに当たり、当社グループが目指すのは、あらゆるステークホルダーと、それらが構成する社会、およびそれらを取り巻く地球環境すべての「Sustainable well-being」です。例えば、環境問題一つをとっても、課題解決に向けて取り組もうとする個々人が世代を超えて安心に満ち、豊かで健康な人生を送れる幸せ(well-being)を感じていなければ、その取組みを長続きさせることはできません。そして、その人々の住む社会がそうした取組みをサポートすることで動きが広がり、地球全体の持続性確保に向けた力になると考えます。 こうした考えに基づき、当社グループは、役職員一人ひとりのwell-beingを大切にするために、多様性を確保し、公平で公正に評価を受け、それぞれが自由な発想で働ける環境の整備に努めています。また、そういった環境のなかで、お客さまをはじめとするあらゆるステークホルダーにとって、何がwell-beingにつながるかを常に考えた行動を取るように求めています。2022年度は、グループサステナビリティ推進委員会において、外部有識者の意見を積極的に取り入れながら、4つの体験価値、すなわち保険領域にとどまらない価値提供を通じた社会の持続性確保について、一つひとつ洗い直す議論を進めました。

地球環境は今も刻一刻と変化し、また、国際社会はより一層不確実性を増しています。私たちは、社会や地球環境のサステナビリティのために何ができるかを自ら考え、行動に移す必要があります。中核子会社である第一生命としては、すでに2050年までにネットゼロ実現を目標に掲げ、着実に行動しています。今年度は、その目標までの道のりを明らかにするべく、「ネットゼロ移行計画」を策定しました。金融機関として、「投融資活動を通じた経済全体のネットゼロ移行促進」と、「事業活動に伴う排出量のネットゼロ実現」に向けて、第一生命を主体に、今取り組んでいることと今後取り組もうと考えていることの行動計画をまとめています。
さらに、こうした行動計画のガイドラインを策定する国際的な諸団体にも加盟し、新たな枠組みの原案づくりの場から積極的に参加しています。特にGFANZにおいては、設立以来、当社グループのグローバル拠点も協力しながら、さまざまなワーキンググループで活動しています。また、今年度の統合報告書では、新たに生物多様性の推進についても記載しました。このほか、人権の尊重に向けた人権デューディリジェンスの取組みも着実に推進しています。こうしたサステナビリティに関する幅広い取組みは、グループ会社間で好事例を共有することにより、グループ横断的な活動になっているほか、取組みの結果は社内の役職員のみならず全取締役メンバー間でも議論するなど、縦横あらゆる方向での挑戦が続いています。

こうしたサステナビリティに関する幅広い取組みは、グループ会社間で好事例を共有することにより、グループ横断的な活動になっているほか、取組みの結果は社内の役職員のみならず全取締役メンバー間でも議論するなど、縦横あらゆる方向での挑戦が続いています。

このような取組みを通じて、当社グループ自体が持続可能な形で、あらゆるステークホルダーに貢献し続ける存在でありたいと願っています。当社ホームページでは、当社グループが推進している取組みを具体的に記載していますので、なぜサステナビリティに取り組むのかをご理解・ご支援いただければ幸いです。また、皆さまからの忌憚のないご意見も賜りたいと考えていますので、どうぞよろしくお願いいたします。

  • Glasgow Financial Alliance for NetZero:排出量ネットゼロを掲げる金融機関の、世界最大の連合体