社長メッセージ

第一生命ホールディングス株式会社
代表取締役社長CEO 菊田 徹也

社長就任のご挨拶

平素より、私ども第一生命グループをお引き立ていただき、誠にありがとうございます。
2023年4月より第一生命ホールディングスの社長に就任した菊田徹也です。
当社グループを、日本および世界各国のすべての人々のwell-beingへの貢献を通じ、グローバル保険グループのトップティアと伍する企業価値を有する存在へと成長させるべく全力を尽くす所存ですので、何卒よろしくお願いいたします。

当社グループは、1902年に日本で初めての相互会社としてスタートした後、2010年の株式会社化、2016年の持株会社体制への移行など、その時々の社会課題や当社グループを取り巻く環境をいち早く感知し、最良のアクションをとってまいりました。
2021年度より開始した現中期経営計画「Re-connect2023」では、複雑化する社会課題や多様化する顧客のニーズへ対応するため、中核事業の「深化」と新たな組織能力の獲得への「探索」を通じた事業ウイングの拡大、そして全役職員が「改めて結束を強める」ための企業文化の進化に着実に取り組んでまいりました。

一方、コロナウイルス感染症の最初の感染者が確認されてから3年が経過した現在においてもその影響を脱したとは言いがたく、また、足元では世界規模で経済環境や地政学リスクが大きく変動するなど、世界はますます予測困難なほどに複雑化し、急激で不連続な変化が地球規模で起こる時代となっています。
そのような中、当社グループが企業価値の向上と社会課題解決への貢献を更に加速・持続可能なものとするためには、お客さまからご支持とご信頼をいただくことで国内生命保険事業を安定的な成長軌道に乗せるとともに、上場持株会社であることのメリットを活かして更なる成長に向けた海外事業および新規事業領域への展開に従来以上に力を入れて取り組むことが必要と考えています。
これらの取り組みの結果として狭義の保険業から4つの体験価値(保障/資産形成・承継/健康・医療/つながり・絆)をシームレスに提供する新たなサービス業態へ変革(Transformation)し、特に日本においては保険会社の未来を先導する存在となることを目指していきたいと考えています。
そして、この目指したい未来に向けて、革新性・顧客満足度・従業員満足度・企業価値のそれぞれにおいて目に見える向上を実現してまいります。
その一環として、デジタルトランスフォーメーション(DX)を戦略の核として強力に推進し、当社グループが提供する商品・サービスをグローバルレベルでも業界最高水準へ引き上げると同時に生産性の向上を図ります。これによって、お客さまからより一層のご支持とご信頼をいただくとともに、当社グループの従業員が当社グループで働くことに持続的に満足し誇りを持てる自由闊達な企業文化を持つ会社へと絶えず変革していきたいと考えています。
そして、これら革新性・顧客満足度・従業員満足度が大きく向上していく結果として、企業価値をグローバルの保険グループのトップティアと伍する水準まで大幅に引き上げていくことが可能だと考えています。

これらは一見難しいことのように思われるかもしれませんが、これまでも当社グループは創業以来のDNAである「変革の精神」と「最良の追求」の発揮により大胆な事業展開や社会課題解決につながる価値提供を行ってまいりました。
また、現中期経営計画「Re-connect2023」においても、CXデザイン戦略(※1)の推進による顧客体験価値の向上、海外9か国目への展開など事業ポートフォリオの強化、資本循環経営(※2)の高度化など、様々な変革に着手しています。これらにより、国内外の事業基盤はより強固となるとともに、さまざまな強みを持つ人的資源の多様化が進んでいます。
今後の事業運営においても、当社グループの変わらない価値観を継承するとともに、多様な意見・強みを持つ人財同士のシナジーと化学反応を発揮することで、更なる変革を加速させていくことができると考えています。
これまで以上にダイナミズムとスピード感のある経営を実践していく第一生命グループに対し、今後とも変わらぬご支援とご指導を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

  • ※1
    4つの体験価値(保障/資産形成・承継/健康・医療/つながり・絆)のお届けを通じてCX(カスタマーエクスペリエンス)を日常的に体験いただき、お客さまの期待を超える体験・感動をお届けすることで、当社グループのファンを増やし、持続的な成長につなげる戦略
  • ※2
    事業運営を通じて稼得した資本や、リスク削減によって解放された資本を財源として、財務健全性を確保しつつ、より高い資本効率・高い成長性の事業へと資本を再配賦することで、資本・キャッシュ創出の好循環を生み出し、企業価値向上を目指す考え方

2023年4月1日
第一生命ホールディングス株式会社
代表取締役社長CEO
Tetsuya Kikuta