社長メッセージ

第一生命ホールディングス株式会社
代表取締役社長CEO 菊田 徹也

平素より、私ども第一生命ホールディングスをお引き立ていただき、誠にありがとうございます。

1902年に日本で最初の相互会社として創業した当社グループは、2010年の株式会社化・上場、2016年の持株会社体制への移行はもちろん、その時々の経営環境に対して真っ直ぐに向き合い、真っ先に最良のアクションをとることで、ステークホルダーの皆さまより信頼とご支持をいただいてまいりました。
2021年度より開始した前中期経営計画では、複雑化する社会課題や多様化するお客さまニーズへ対応していくため、中核である生命保険事業の「深化」と新たな組織能力の獲得への「探索」を通じた事業ウイングの拡大に注力いたしました。しかしながら、この3年間においても、デジタル技術や生成AIの急速な進化、世界各地における地政学リスクや様々な社会的分断の表面化、そしてマクロ経済・金融市場の不確実性の高まりなど、当社グループを取り巻く環境は大きな変化を続け、まさに転換期を迎えております。

このような環境認識の下、2023年4月より第一生命ホールディングスの社長CEOに就任した私は、当社グループが2030年を目途に「グローバルトップティアの保険グループに伍する存在になること」、「保険業の未来を先導する存在になること」を目指す未来に掲げ、2024年度から始まる新中期経営計画の策定にも取り組んでまいりました。
新中期経営計画は、この2030年に目指す未来の姿からバックキャストし、最終2026年度末までの3年間に実現すべきマスタープランとして策定いたしました。新中期経営計画では、商品/サービスの革新性・お客さま満足度・従業員満足度における連鎖的かつ飛躍的な向上を実現し、まずは国内トップレベルの保険グループへの成長に向けて、不退転の覚悟で変革に果敢に挑んでいきたいと考えております。

このような大きな目標にグループの全役職員が一体となって邁進していくため、新たに当社グループの社会における存在意義を表すパーパスとして、“共に歩み、未来をひらく 多様な幸せと希望に満ちた世界へ”を設定いたしました。当社グループが実現したい世界は、一人ひとりの異なる価値観や生き方が尊重され、多様な幸せと未来への希望に満ちた世界です。このような世界の実現のため、お客さまや株主をはじめとするステークホルダーと共に歩み、未来を切りひらくための挑戦をし続けていくことが当社の使命と考えております。

環境や価値観の変化が激しく、先行きが不透明な時代においても、これまで以上に高い使命感と探求心を持ち、真のグローバルな保険グループへの成長を目指し変革と挑戦をし続ける当社グループに対し、今後とも変わらぬご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

第一生命グループ 2024-26年度中期経営計画の策定およびグループ企業理念の改定

2024年4月1日
第一生命ホールディングス株式会社
代表取締役社長CEO
Tetsuya Kikuta