第一生命ホールディングス

相互会社と株式会社(そうごがいしゃ と かぶしきがいしゃ)

相互会社とは、保険業法で保険会社にのみ設立が認められた会社形態です。相互会社の場合、株主が存在せず、ご契約者一人ひとりが会社の構成員(社員)になるなど株式会社と異なる点があります(ご契約者の保険契約上の権利義務はどちらの会社でも違いはありません)。

相互会社と株式会社では、契約者への配当についての決算上の処理が異なります。相互会社の場合、利益は剰余金と表され、契約者への配当(社員配当)は、意思決定機関である社員総会(総代会)での剰余金の処分を決議することによって実施されます。したがって損益計算書には表示されません(「剰余金処分に関する決議書」で表示されます)。
株式会社の場合は、契約者への配当は、損益計算書上の支出項目(契約者配当準備金繰入額)として表示されます。よって最終的な利益(剰余)を見る場合にはこの点について考慮することが必要です。
また、相互会社の「純資産の部」は、基金(株式会社の「資本金」にあたる)、保険業法に定められる損失てん補準備金(株式会社の「利益準備金」にあたる)、基金償却積立金(株式会社の「資本準備金」にあたる)など相互会社固有の資本項目となっています。

出典 : (社)生命保険協会発行「生命保険会社のディスクロージャー虎の巻2007年版」より