グループ経営戦略

中期経営計画
(2024-2026年度)

2024年度にスタートした中期経営計画は、前中計での課題及び外部環境の変化も認識し、2030年度に「お客さま満足度」「従業員満足度」「商品・サービスの革新性」「企業価値」の4つの領域で国内No.1となることを通じて「グローバルトップティアに伍する保険グループ」そして「日本の保険業界の未来を先導する存在」になることを目指すうえで、3年間で実現すべきことをバックキャストして策定しました。
また、新中期経営計画では、当社グループが優先的に取り組んでいく重要課題として設定したコア・マテリアリティに取組み、Purposeを実現していきます。

計画の全体像

2030年度に目指す姿

2026年度に実現したい姿

KPIターゲット
財務
KPI項目 2026年度 2030年度
ROEV 中長期的に8%程度
新契約価値 各事業年度
ごと設定
修正ROE
10%程度
安定的に10%を超過
修正利益 4,000億円 6,000億円
資本コスト 8% 安定的に8%以下
相対TSR
(対競合14社)
相対優位
非財務
KPI項目 2026年度 2030年度
お客さま数 国内:約1,500万名
海外:約4,500万名
ESG総合インデックス 国内業界トップ水準の評価スコア
計画概要

4つの事業と、財務・資本戦略、経営基盤の強化を有機的に循環させ、2026年度に目指す姿を実現

事業戦略

  • 国内保障事業
  • 資産形成・承継事業
  • 海外生保事業
  • 新規事業

財務・資本戦略

経営基盤
(ガバナンス/人財/IT・デジタル)

外部環境
生成AIの実装化など、デジタル技術の急速な進化
地政学リスク・不確実性の高まり
少子高齢化の加速
価値観の多様化・細分化の更なる加速
金利・インフレのある世界
資本効率・企業価値への要求の高まり
資産形成ニーズの拡大
サステナビリティ重視の潮流

計画概要

4つの事業と、財務・資本戦略、経営基盤の強化を有機的に循環させ、2026年度に目指す姿を実現します

国内保障事業

国内保障事業

「保障」と「資産形成・承継」の両面における価値提供とチャネル生産性向上を追求し、お客さまから共感される価値創造を実現

  • お客さまのセグメントごとに課題・ニーズを見つめ直し、課題を起点とした商品ラインアップの拡充のもと「保障」と「資産形成・承継」で価値提供を実施
  • リアルとデジタルを融合したチャネルにより第一生命では新契約実績のコロナ禍前水準への回帰を目指す

海外生保事業

海外生保事業

既存事業の成長とM&Aを通じたインオーガニック成長を通じ、2026年度1,600億円(グループ修正利益のうち40%)の修正利益を目指す

  • プロテクティブでは、保険・年金商品の販売拡大に加え新規買収の実現、資産運用力の強化を通じて、資本効率・利益規模拡大を進める
  • インドなど高成長と利益貢献の双方を期待できる市場での基盤強化、未進出地域への展開

資産形成・承継事業

資産形成・承継事業

事業の拡大に向けた体制整備、アセマネ事業においてはグループ資産運用機能や商品競争力の強化とともにキャピタルライトなフィービジネスの成長

  • 第一生命では資産形成・承継・相続アドバイザーの拡大を含む販売体制を構築
  • 第一フロンティア生命における商品企画力・運用力の向上を通じた預り資産残高の拡大
  • アセットマネジメント会社への出資を通じた保険事業における競争優位性の確保やキャピタルライトなフィービジネスの収益源を拡大

新規事業

新規事業

PMIの着実な遂行を前提にベネフィット・ステーションを軸としたエコシステム構築

  • 第一生命とのシナジーによる顧客基盤の拡大や、独自の保険商品の開発・拡販、健康医療サービスの展開、海外事業における協業など、短・中・長期の時間軸に沿ったシナジー創出を行う
  • 非保険領域(含むアセットマネジメント事業)の拡大を行い2030年度にグループ修正利益における10%規模まで成長させることを目指す

財務・資本戦略

財務・資本戦略

資本循環経営を推進し、前中計を上回る市場リスクの削減を通じた資本コストの低減、魅力的な株主還元の実現

  • 国内株式の削減は3年間で1.2兆円規模に引き上げ、さらに時価が上昇した場合には売却規模を機動的に引き上げるオペレーションを実施し株式リスクの削減を確実に進める
  • 資本コストを上回る資本効率の安定的な実現まで総還元水準は維持する方針とし、配当性向を40%に引き上げ、新たに中間配当の導入を決定

経営基盤(ガバナンス/人財/IT・デジタル)

経営基盤

責任権限の明確化および運営効率の向上を企図したガバナンスの強化

人的資本への積極的な資源配分による経営基盤を支える人財の育成・獲得

各事業戦略に整合するテクノロジー提供によりお客さま基盤拡大や生産性の向上を実現

  • 事業ラインと機能ラインのマトリクス型のガバナンス体制とし、透明性の高い事業推進の実現とグループ横断的な機能の発揮
  • 「グループHRガバナンス」「人事制度・報酬制度」「人財獲得・人財育成」「活躍機会」の4つを人財戦略の柱と位置付け、最適な資源配分に向けて国内外での人事面の変革を強力に推進
  • グローバルIT開発センターの活用、およびグループ内システム会社の変革を通じて、デジタル組織能力の内製化とグループケイパビリティを強化。また、国内のお客さま情報の一元化などを通じて、データドリブンな営業活動への変革を図る

第一生命グループ
2024-2026年度 中期経営計画

第一生命グループ 2024-26年度中期経営計画の策定およびグループ企業理念の改定